友人、そして関係者各位の皆様、2022年もありがとうございました。人生で2回目の転職を経験し、初めて触る技術スタック・違う業界・人生初のチーム開発とこれまでと全く異なる環境下に身を置く事となりました。新しい環境への適応に戸惑い、不甲斐ない結果しか出せない自分に憤り、悲しむ日々が続きました。様々な方に迷惑をかけ、一向に結果を出せない日々が続き一時期はエンジニアを辞めるかどうか悩みました。しかし、一流のSREになりたいという決意を思い出し、もう一度0から歩んでいく事と致しました。今回はそんな決意を固めるまでを2022年を振り返る事で追っていきたいと思います。
前職で自分が携わった最後の新規事業でした。といっても2つ目でしたが笑。しかし最初の新規事業はリリースの日の目を見る事なく撤退した事を考えるとリリース出来たことは大きな前進だったと思います。プロダクトのフェーズ的にコードを書くのではなく、上層部と認識をすり合わせ、ユーザヒアリングを重ね、少ない手数で仮説検証を重ねると言うプロダクト作りの基本を自分なりに実践できたことは悪い経験ではなかったと思っています。もちろん自分のビジネスサイドの知識・実力が足りないことは百も承知でしたが、自分の向き不向きを認識出来たのは収穫でした。
リリースを迎えた事でお役御免とさせて頂き、現職に転職致しました。現職のCTOとはスタートアップ時代の恩人に繋いで頂いたご縁でこちらからお声がけさせて頂きました。色々な縁が重なり5月中旬での入社で調整して頂きました。また、お話をさせて頂く中でSREに興味があるという事をお伝えさせて頂いたところ、ちょうどプロダクトのフェーズ的にSRE周りを整えていきたいというお話があったため、転職後はSREとしてお仕事させて頂くことになりました。
有給をほとんど消化していなかったこと、ちょうどGWを挟んでいたことで1ヶ月ほどの休暇が出来ました。
引越しするなら長期休暇中しかない!ということで心機一転、つくば → 東京に引っ越しました。といっても友達がいないので出社時以外の生活スタイルは何も変わっていません。友達の作り方、義務教育で教えておいて欲しいです。
転職して初めてSREとしてのキャリアがスタートしました。といっても別にインフラ周りの知識があるわけでもなく、SREについてはネットの記事で断片的な知識を仕入れるばかりだったので何も出来ずじまいでした。もちろん何もしなかった、ないし出来なかった訳ではなく、先輩の多大な助力を頂きながら一部のマイクロサービスのレイテンシー悪化の調査をしたり円安に伴うインフラコストの最適化を行ったりworkflow環境の基盤のアップデートを行ったりとIssue自体はこなしていましたが、基礎知識を付けながら自信を持って自分で出来た!と言える実績は築けませんでした。
自分は物覚えも悪いですし、他人と比較して特別優れた能力がある訳ではありません。エンジニアとしてのセンスもありません。この事実を転職してから改めてまざまざと突きつけられる事となりました。また、自分ではソフトウェアアーキテクチャに関心があったため、人並みに書けると自惚れていたものの、それが単なる妄想に過ぎないことを仕事を通して気付かされました。他にも説明能力が低いため質問をしても何が聞きたいのか分からないと先輩を混乱させたり、ひどいドキュメントを量産して先輩のレビュー時間をひたすら取らせるなど本当に惨憺たる結果の日々が続きました。結果が出ていない事は誰よりも自分が一番痛感したため、本当に辛く、帰り道で涙を堪える日々でした。
そんな中、SREとして頑張っていくためにはまず自社のサービスや業界について知識を持った方が良いのでは?というCTOからのアドバイスの元、10月後半からこなすタスクをSRE関連のIssueからサービスの調査・改善系のIssueへ変更して頂く事となりました。といっても何か特別普段の仕事ぶりが変わった訳ではありません。問題がインフラに起因していると分かればメトリクスを見たり、GCPのコンソールから何かしらのパラメータをいじったりすることもありますし、より幅広い視点で物事に対処するようになった感じです。逆に言うと幅広い視点が求められるようになったからこそ、技術的スキルだけではなく問題を分解する能力だったり、他人に的を射た質問をする能力だったりとエンジニアとしてのソフトスキルが求められるようになりました。これまで技術的スキル(ハードスキル)の向上でアップアップだった自分にとってさらに他のスキルが不足していると突きつけられるのは辛いことでした。不甲斐ない結果しか出せない日々が続き自己嫌悪に陥りメンタルの調子を崩してしまいました。といっても何か病気を発症した訳ではないのが幸いでした。しかし、毎日続けていたプライベートでのインプットや#WriteCodeEveryDay
が途切れたのもこの頃でした。
会議を開いてくれてありがとうございました!
マジでどうなるかと思いましたが和やかな雰囲気の会議になって良かったです笑。
年末は復活に向けて何か行動を起こさねば、、、と焦る日々でした。しかし
と言う悪循環に陥っていました。正直休職も視野に入っていました。しかし、年末休暇があったこと、社内・社外で壁打ちさせて頂く機会があり具体的な改善ポイントが見つかったことでもう一度コードを書こうと言う気持ちが湧いてきました。ただ完全にメンタルが復活した訳では無いので2023年が始まればまた調子を崩すだろうなあ、と言うのも容易に想像できています。しかしそれはもう仕方のない事と受け入れた上で通用しなければ死ぬ、くらいの覚悟を決めます。
2023年はこれまでよりも激動の一年になることが予想されます。1流のSREになりたいという願いを叶えるべく、より一層精進しますので皆様よろしくお願い致します。