駑馬十駕

新規事業に挑むあなたへ

ポエム

はじめに

私は人生で約5つの新規事業を経験し、全て失敗した。過去の話をするのは老いた証左だ、と言う人もいるかもしれない(たったの5つで何を偉そうにという人もいるだろう。そこは...勘弁して欲しい笑)。

しかし、愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶという言葉がある通り、歴史から学べることは多い。別に私はこの場で自分の挑戦や過去の経験を自慢したい訳ではない。そもそも成功していないのだから自慢にすらなり得ない訳だが。

ではなぜわざわざ恥の上塗りをしてまで振り返るのか?それは自分の考えを整理すると共にこの文章がこれから新規事業に携わる人にとって何かの役に立って欲しいからという理由に他ならない。

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなしという野村克也氏の言葉がある通り、成功には時として真の理由がないが、失敗には必ず理由がある。成功事例を深掘って分析することも大事だが、失敗を分析することで同じ過ち・アンチパターンを回避することもできる。

そもそも、新規事業は成功する確率より失敗する確率の方が断然高いのだから、失敗しないための防護策を講じる方が論理的というものだろう。さて、長々と前置きを書いてしまったのでそろそろ本題に入ろうと思う。

新規事業に挑む上で必要な素養

メンタル編

スタートアップでも大企業の新規事業でもどちらでも良い。

もしあなたが何かしらの0→1フェーズに携わるきっかけを得たなら、まず自分にこう問いかけて欲しい

死んでも勝ちたいですか?

もし、この問いにノータイムでイエスと答えられたなら迷うことはない、すぐにジョインしなさい。迷ったならもう一度よく考えて欲しい。これは決して脅しなどではない。なぜなら新規事業には不撓不屈の精神が求められるからだ。

先ほど

そもそも、新規事業は成功する確率より失敗する確率の方が断然高いのだから、失敗しないための防護策を講じる方が論理的というものだろう。

と述べた通り、大概の新規事業は日の目を見ることはない。

スタートアップを見てくれ。いったいシードで調達した企業の何%がシリーズAにすら辿り着けず死んでいく?シードで調達したスタートアップの裏にはいったいいくらの調達できなかったスタートアップがあるだろうか?数年前のピッチコンテストで上位にランクインしたスタートアップのうち今でも生き残っている会社がいくつか数えたことはあるか?

そう、確率論ではあるが、大概の新規事業・スタートアップは失敗する。この非情な現実を前にして、それでもなおやりたい・挑戦したいという決心がついているならあなたの覚悟は本物だ。ぜひ頑張って欲しい。既に大きくリードしている競合がいたり、課題が見えなかったり、プロダクトの方向性が見えなくて不安になることもあるだろう。しかし、最後に頼れるのは己しかいない。

周りから

そんなプロダクト無理だよ

とか

その数字の根拠は?

とか

XXX ってプロダクトとどう違うの?

とか、本当に色々言われると思う。しかし、挑戦するのはあなた自身だ。あれこれ口を出してくる外野が責任をとってくれる訳ではない。結果で見返そう。

ちなみに、私は結果を出すためにはそれ相応の労働が必要だと自分は思っている。友達が飲み会に行ってる間も上司がぐっすり寝てる間もプロダクトのことを延々と考え続け、人一倍働いてそれでも失敗するのがこの世界だ。しかし、何かしら動き手を打たなければ成功することはない。死ぬほど働こう。

まあ、この令和で根性論は流行らないし、別に自分もこの考えを誰かに押し付けようとか布教しようとか全く一切これっぽっちも思わない。そもそもこの働き方はコスパが悪いし、万人向けではない。しかし、私個人に絞って話すと、仕事以外に何も持たず、とにかく一度成功したいという強い渇望がある。そのため、多少の労働くらい全然やるつもりだ。そうしないと自分より強いプレーヤーと張り合えるわけがない。私はなんの実績も持ち得ないカスだ。なら人の2倍3倍働くしかないだろう。

スキル編

エンジニアかビズかで求められるスキルが違うという人もいるだろう。しかし、初期はそもそもエンジニアがコードを書く機会はないはずだ(領域にもよるが)。

私が新規事業を立ち上げるならまず

  • 領域選定
  • 領域に知見のある人数人へのヒアリング
    • 予備知識の仕入れ
    • 市場規模・プレーヤーの把握
  • 海外事業のリサーチ
  • 国内外の競合調査
  • ユーザヒアリング
    • 課題発見
    • アプローチの考察

以下を行う。

海外事例は

crunchbase

なんかで探すのが通例だろうか?具体的な手法はこちらのnoteが参考になる。

北米スタートアップ調査ガイドライン:情報収集方法編